自動車の軽量化へ、バンパーやエンジンカバーに「先端素材」採用!

「マツダ・ロードスター」のバンパーアセンブリーにUACJ製、VWの吸音材にはBASFのメラミン樹脂発泡品

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アルミニウム製軽量バンパーアセンブリー
 UACJは24日、アルミニウム製軽量バンパーアセンブリーが5月に発売したマツダの新型「ロードスター」に採用されたと発表した。マツダと共同で研究・開発した。各部位ごとに材料や工法の最適化を図り、従来に比べて約32%の軽量化が実現できた。

 UACJが高強度アルミ押出形材と高精度製造加工技術に、マツダがアルミ押出材と製品技術を活用した車両設計技術にそれぞれ取り組み、大幅な軽量化につなげた。マツダのフロントバンパーでは、初めての押出形材の採用になるという。

 また、フェンダー向け部材として6000系高成形アルミニウムシート材が採用された。新型ロードスターはボディにアルミや高張力鋼板(ハイテン)、超ハイテンの使用比率を71%に高め、軽量化を実現している。

 断熱や吸音に優れた軽量エンジンカバーの需要が高まる
 一方、ドイツの総合化学大手BASFは独フォルクスワーゲン(VW)製自動車のエンジンカバーに使う吸音材に、熱硬化性のメラミン樹脂発泡品「バソテクトTG」が採用された。米国での売れ筋モデル「ジェッタ」や「パサート」、「ゴルフ」、「ティグアン」、「ビートル」に搭載するEA888型エンジンの吸音層に用いられた。

 燃費性能や排ガス規制が北米で厳しくなる中、自動車メーカーは小型化で高性能な直噴エンジンを用いている。ただ、こうしたエンジンは高レベルの熱や騒音をもたらすことから断熱や吸音に優れた軽量エンジンカバーの需要が高まっている。バソテクトTGは内部に多数の空隙を持つオープンセルの気泡構造により、中・高周波数領域の吸音率に優れる。不織布で覆うことにより周波数全領域で遮音性が高まるという。メラミン樹脂の難燃性を生かし、最大240度Cの環境でも使用でき、従来の断熱材よりも大幅に軽量化できることも評価された。

日刊工業新聞2015年06月25日 素材・ヘルスケア・環境面

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村上毅
編集局ニュースセンター
デスク

 欧米をはじめとする世界的な環境規制の強化を背景に、自動車の軽量化に向けた素材メーカー各社の売り込みは活発化している。鉄か非鉄か、はたまた樹脂か―。覇権を巡る素材間競争はまさにこれから。面白い展開に目が離せない。

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