AIで衛星画像を解析し、経済関連の変動データ割り出し

伊藤忠とスカパーが年内にサービス開始

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米オービタル・インサイト公式サイトより
 伊藤忠商事とスカパーJSATは、人工知能(AI)で衛星画像を解析し経済関連の変動データを割り出すサービスを年内に始める。AIベンチャーの米オービタル・インサイトと連携。衛星画像から全世界の石油タンクを識別し、タンクにある浮き屋根の影の変化から貯蔵量を分析したり、市街地の交通量の変動を分析したりしてデータを提供する。先物取引の判断材料を求める投資家や、街づくりを進める自治体などに提案する。

 伊藤忠商事とスカパーJSATは、衛星画像解析データの日本国内での提供について、オービタル・インサイトと代理店契約を締結した。オービタル・インサイトは低軌道衛星が撮影した衛星画像を独自のAIで解析して割り出した経済データなどを米国などで提供している。伊藤忠とスカパーは、そのデータを日本国内の投資家や行政機関などに提供する。

 石油タンク貯蔵量の分析のほか、スーパーの駐車場に停車する自動車を検知してその数の変動を分析しスーパー運営事業者の業績を予測できるデータを提供する。自治体向けに、街づくりに活用できるデータの提供なども想定する。サービスの料金などの詳細は今後詰める。
                  

日刊工業新聞2017年11月15日

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オービタル・インサイトは2013年に設立。米国や欧州などで衛星画像解析データを提供しており、伊藤忠が出資している。スカパーは主力の有料放送事業が動画配信サービスの台頭などの影響によって苦戦している。こうした背景から衛星分野の新規事業に力を注いでおり、独自技術を持つベンチャーなどとの連携を拡大している。 (日刊工業新聞第一産業部・葭本隆太)

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