電気で動くゴム、手術訓練シミュレーターなどに活用

豊田合成が早大発VBと協業

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イービーエムが手がける手術訓練シミュレーター「BEAT」
 豊田合成は、電気で動くゴム「eラバー」を用いた医療向け製品の開発や市場開拓で早稲田大学発ベンチャーのイービーエム(東京都大田区、朴栄光社長)と協業する。eラバーを使った手術訓練シミュレーター開発などを想定し、2018年中に試作品の提供開始を目指す。

 eラバーはゴムの上下に電極を塗り、電気を流すと伸縮する。ゴムは特殊な分子構造を持ち、伸縮を繰り返しても性能が落ちにくいという。豊田合成はロボットのアクチュエーターなど向けに“人工筋肉”として開発中で、今回の医療向けが商品化第1弾となる。

 イービーエムは06年の創業で心臓の冠動脈バイパス手術の訓練装置を手がける。従来装置には形状記憶合金を使っているが、eラバーの採用で伸縮スピードの向上などを狙う。豊田合成からの出資などは現時点で検討していない。

日刊工業新聞2017年11月9日

COMMENT

明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

イービーエムの朴さんは日刊工業新聞主催の大学生ビジコンでグランプリとったことがあり、自分も何度もお会いしている。下町育ちの起業家。早大院理工学研究科在籍中の2006年、東京都大田区で起業。外科手術訓練シミュレーターの開発、販売を行っている。社名の由来はエンジニアリング・ベースド・メディスン(工学的見地に基づいた医療)。2011年、世界経済フォーラムが選ぶ日本の若手リーダーの一員に選出されている。日本発モノづくりベンチャーで世界を目指して欲しい。斉藤ウィリアム浩幸さんとの対談記事もご覧下さい。

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