【坂口孝則の新調達法#03】見積書査定で欠かせないフォーマットの作り方
調達・購買担当者の基本業務は、サプライヤー見積書を査定することだ。見積書の入手などを指すプロセスは、RFQ(Request for quotation)と呼ぶ。適切な見積書を入手するためには、サプライヤー任せではなく、バイヤー企業(調達・購買担当者)側から、見積書フォーマットを作成しておく必要がある。所定様式をあらかじめ作成し、サプライヤーに記載してもらうのだ。これにより、その後の詳細比較が容易になる。
私は見積書作成にいろいろと試行錯誤してきた。各品目にフォーマットを作成するべきだ。その共通に重要なのは次のとおりだ。
(1)自らが査定のために集めるべき詳細項目に分かれていること
(2)その見積もりが「過去類似製品」「今回仕様見積もり」「今回仕様に対するVA(価値解析)/VE(価値エンジニアリング)提案見積もり」の3本立てになっていること
(3)算出基準年月日が明確なこと
もし、(1)自らが詳細見積書フォーマットを作成できなければサプライヤーに聞いてみよう。先輩に聞いてもいい。(2)は、つまり、なんらかと相対比較できるフォーマットにしておくことだ。過去と今回の2本立てでもいい。また(3)原価明細の算出日時を聞いておくことで、それ以降の値上げ交渉や値下げ交渉に活用していけるものだ。
もちろん見積書の詳細フォーマットを作ったからといって、サプライヤーが提示してくれるかは別問題だ。ただ、それこそ担当者からの継続した説明や説得が必要になる。最終価格だけで価格交渉するのがむなしいなら、詳細をとろう。
<お知らせ>
「モノづくりマッチングJapan2017(東京ビッグサイト=登録はこちらから)」
11月30日に坂口孝則氏よる「いま求められる調達力・購買力とは?」と題した講演を開催します(聴講無料)>
私は見積書作成にいろいろと試行錯誤してきた。各品目にフォーマットを作成するべきだ。その共通に重要なのは次のとおりだ。
(1)自らが査定のために集めるべき詳細項目に分かれていること
(2)その見積もりが「過去類似製品」「今回仕様見積もり」「今回仕様に対するVA(価値解析)/VE(価値エンジニアリング)提案見積もり」の3本立てになっていること
(3)算出基準年月日が明確なこと
もし、(1)自らが詳細見積書フォーマットを作成できなければサプライヤーに聞いてみよう。先輩に聞いてもいい。(2)は、つまり、なんらかと相対比較できるフォーマットにしておくことだ。過去と今回の2本立てでもいい。また(3)原価明細の算出日時を聞いておくことで、それ以降の値上げ交渉や値下げ交渉に活用していけるものだ。
もちろん見積書の詳細フォーマットを作ったからといって、サプライヤーが提示してくれるかは別問題だ。ただ、それこそ担当者からの継続した説明や説得が必要になる。最終価格だけで価格交渉するのがむなしいなら、詳細をとろう。
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日刊工業新聞2017年10月18日