高強度の炭素繊維強化プラスチックを射出成形で製造、小松精練がファナックと
材料販売へ。建材市場の開拓を進める
小松精練はファナックと高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製品を射出成形機で製造する技術を開発した。強度に関係する炭素繊維の長さは5ミリメートル、含有率は35%で従来品より長く、含有率も高いという。小松精練は射出成形用の材料販売に乗り出す。同社は2025年度に連結売上高を現在の約380億円から約500億円に引き上げる。このうち炭素繊維事業を50億円にする。
主に小松精練が材料、ファナックが射出成形技術を担当し、共同で完成させた。小松精練の独自材料の熱可塑性CFRP「カボコーマKBチップ」を使った成形品は、引っ張り強度が1平方ミリメートル当たり150ニュートン、曲げ強さが同260ニュートンとした。曲げ強さはポリカーボネートの約3倍という。さらに強度を現在比50%増にする開発を進める。
小松精練は炭素繊維を使った建材市場の開拓を進めており、共同開発ではCFRP製のネジ、接合プレートなどを試作した。耐震補強用とし、金属ネジやクギの課題とされるさび、結露による木材の劣化を防ぐ。
主に小松精練が材料、ファナックが射出成形技術を担当し、共同で完成させた。小松精練の独自材料の熱可塑性CFRP「カボコーマKBチップ」を使った成形品は、引っ張り強度が1平方ミリメートル当たり150ニュートン、曲げ強さが同260ニュートンとした。曲げ強さはポリカーボネートの約3倍という。さらに強度を現在比50%増にする開発を進める。
小松精練は炭素繊維を使った建材市場の開拓を進めており、共同開発ではCFRP製のネジ、接合プレートなどを試作した。耐震補強用とし、金属ネジやクギの課題とされるさび、結露による木材の劣化を防ぐ。