パリ航空ショー、商談の勝者は誰だ!MRJvsエンブラエルなど

エンブラエルは中国や米国から最大103機受注。エアバスがボーイングを大幅に上回る

 【パリ=杉本要】仏パリ近郊のル・ブルジェ空港で開かれていた世界最大級の航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」は21日閉幕した。前半4日間の商談期間中には欧エアバスが421機の受注を発表し、ライバルの米ボーイングの331機を上回った。三菱航空機(愛知県豊山町)の小型旅客機「MRJ」には新たな受注がなく、同型機で先行するブラジルのエンブラエルに水を開けられた。

 エアバスは小型機「A320neo」を中心に受注を積み重ね、金額ベースで570億ドル(6兆8400億円)を獲得。一方のボーイングは受注数の約2割を中・大型機が占め、金額ベースで502億ドル(約6兆240億円)の受注となった。

 一方、MRJと同型のリージョナルジェットで先行するエンブラエルは中国や米国の航空会社などから最大103機を受注。このうち50機は開発中の新型機「E2」だった。リージョナルジェットより一回り大きな小型機(単通路機)「Cシリーズ」を開発中のカナダ・ボンバルディアは、航続性能が従来よりも伸びることを発表したものの、新たな買い手はつかなかった。

 このほか、リージョナルジェットと単通路機の2機種を同時開発している中国商用飛機(COMAC)が、中国国内のリース会社や投資会社からそれぞれの機体を受注。これでリージョナルジェット「ARJ21」は計315機、単通路機「C919」では計507機の受注となった。
 
 スカイマークの2再生計画案はこれから検討−エアバスCEO
 

【パリ=杉本要】欧エアバスのファブリス・ブレジエ最高経営責任者(CEO)は、仏パリ近郊で開催された「パリ国際航空ショー」で記者会見し、二つの案が提出されたスカイマークの再生計画について「これから検討する」と述べ、現時点での態度を明確にしなかった。スカイマークの再生計画を巡り、東京地裁はANAホールディングスの支援を受けて再建するスカイマーク案と、ANA主導の再建に反対する最大債権者の米リース会社、イントレピッド・アビエーション案の二つを8月5日の債権者集会で取りあげることを15日に決定。第2位債権者であるエアバスの動向が焦点になっている。

日刊工業新聞2015年06月22日 3面

明 豊

明 豊
06月22日
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杉本ファシリテーターの現地ファイナルレポート。飛行前なのでMRJの現時点の評価は難しい。でもエンブラエルが順調であるのは確かである。

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