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京セラ・稲盛名誉会長、鹿児島の国際交流センター建設で自治体に寄付

京大には財団から「こころ会議」の活動支援金
京セラ・稲盛名誉会長、鹿児島の国際交流センター建設で自治体に寄付

調印書を交わす山極京大総長(右)と稲盛氏

 京セラの稲盛和夫名誉会長は鹿児島市に国際交流センター(仮称)を建設するため、6月末に鹿児島県と鹿児島市に10億円ずつ寄付する。留学生や研究者を受け入れる宿泊施設や、住民と留学生などとの交流機能を備える計画で、4、5年後の完成を目指す。具体的な計画については今後、県と市、関係機関などによる建設協議会で検討に入るという。

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 京都大学は14日、心の多様性などを議論する「京都こころ会議」の発足に際し、稲盛財団(京都市下京区)から寄付を受け、調印式を京大百周年時計台記念館(京都市左京区)で開いた。稲盛財団は2015年度から6年間、京都こころの会議の活動支援として、計9000万円の寄付を実施する。

 京都こころの会議には、国内外の研究者らが参加。研究会などで議論を深める。初回の会議は9月13日に京都市内での開催を予定している。京大と稲盛財団は京都府と共同で03年から5年間、心の重要性について提言する「京都文化会議」を開催してきた。京大の山極寿一総長は「人間の心のあり方の考察を深めたい」と話し、稲盛財団の稲盛和夫理事長(京セラ名誉会長)は「心の役割、重要性を真正面からとらえて探求する京大の姿勢に感銘を受けている。できる限り支援したい」と述べた。
山口豪志
山口豪志 Yamaguchi Goushi Protostar Hong Kong 董事長
このような寄付活動が行われるのは素晴らしい。京セラ社の公益な活動として地元の方々に認知され、企業のブランドが長く愛されるのだろう。

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