大和ハウス、工場のエネルギー管理システムを他社に売ります!

工場の設計・施工を提案、受注拡大狙う

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九州工場の「見える化システム」(同社公式ホームページより)
 大和ハウス工業は富士通と共同開発した、工場用エネルギー管理システム(FEMS)の同社版「DsFEMS」を外販する。自社工場で活用した実証成果をもとに工場の設計施工で提案を図る。競合他社と差別化し、工場受注の強化につなげる。これにより2019年3月期の工場受注額は、FEMSの提案や工業団地造成などで現状比約10%増の550億円を目指す。

 大和ハウスは13年から同社版FEMSを九州工場(福岡県鞍手町)、奈良工場(奈良市)、竜ケ崎工場(茨城県龍ケ崎市)に順次導入。自社工場で運用ノウハウを蓄積してきた。九州工場はFEMS導入で、16年度の売上高原単位の二酸化炭素排出量を13年度比で17%削減。16年度の無人生産設備の異常発生件数も同9割削減した。

 これらの実証成果や運用ノウハウの蓄積で、17年度下期の受注分から同社版FEMSを採用した工場の設計施工を提案する。奈良工場や竜ケ崎工場はショールームとして活用し、積極的に見学を受け入れ、販売を促す。

 富士通と共同開発した「DsFEMS」はエネルギーだけでなく防災、労務環境、生産データを監視できるのが特徴。自社工場の導入費は1工場当たり数千万円だった。

 奈良工場では電力量計や雨量計、照度計、生産設備の運転管理などの各データを集めるセンサーを約300個設置。富士通のクラウドサーバーにデータを蓄積し、設定したピーク電力量や水位異常、熱中症基準値などを越えればアラームを鳴らし、各種事前予防につなげる。

 生産ライン管理では計画未達時などに注意を喚起する。工場内数カ所にFEMS用大型モニターを設置し、見せる化も行う。

日刊工業新聞2017年9月28日

COMMENT

川上景一
JEITA
常務理事

大和ハウス工業が富士通と共同開発した工場用エネルギー管理システムを外販する。「環境・エネルギー」もCPS/IoTの社会実装の注目分野だ。記事にあるように、省エネだけでなく、生産管理や労務管理と連動させることができるし、省エネも、例えば、天気予報等の外部データを活用すると更に可能性が広がる。10月3日~6日に幕張メッセで開催されるCEATEC JAPANのホームページでは、「テーマ別見どころガイド」のひとつに「CPS/IoT×環境・エネルギー」を掲げている。関連するコンファレンスと出展が一目で分かるので、ご活用いただきたい。

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