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新たな言葉を生み出してきた日本語が「140字」のままは良いこと!?

ツイッター、投稿最大280字を試行。日本語は対象外
新たな言葉を生み出してきた日本語が「140字」のままは良いこと!?

トランプ公式ツイッターより

 米ツイッターは26日、一部利用者を対象に、1回に投稿できる文字数の上限を現行の2倍に当たる280字に試験的に引き上げたと発表した。ただ言語の特性上、短い文字数で意味を伝えやすい中国語、日本語、韓国語は除外する。利用データの変化をみて正式に採用するかを決めるという。
 
 トランプ米大統領が頻繁に投稿するツイッターは赤字経営が続いている。文字数制限を緩和することで利用拡大を目指し業績改善につなげたい思惑もある。

 現行の最大140字の制限に達した投稿の割合は、日本語で0・4%にとどまるのに対し英語では9%。同社では、英語などの利用者にとって、字数制限が多くの投稿をするのに障害になっていると分析している。

 ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は140文字の制限は携帯電話のショートメッセージの文字数上限が160だったことで決めたにすぎない、としている。
 
土田智憲
土田智憲 Tsuchida Tomonori かねひろ
そもそもTwitterの文字数が140字だったのは、アメリカなどでよく利用されていたSMS(ショートメッセージングサービス)の文字数に合わせてとのこと。会話の一文として、一対一のやりとりが中心のSMSでは、何通かに分けて意味が通っても、最近のTwitterの使い方と、つぶやきが昇順でならぶインターフェースでは、伝わらなくなってしまいますね。逆に、1つの言葉に意味を詰め込むことで、新たな言葉を生み出してきた日本語が、140字のままなのは嬉しいですね。

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