新潟・柏崎で豪雪克服型スマートコミュニティー構想

災害拠点と灯油代の削減を両立

じょんのび村

 豪雪の克服を目指したスマートコミュニティー構想も動きだしている。舞台は新潟県柏崎市。エネルギーを自給自足できるマイクログリッド(分散型小規模エネルギー網)を市内各地につくり、最終的に各地をネットワーク化した「クラスター型マイクログリッド」を構築する計画だ。  行政や地元の企業、金融機関、大学などが参加する「柏崎地域スマートコミュニティ推進研究会」が活動を始めている。第1弾として中山間地にある温泉旅館「じょんのび村」と隣接する「県立こども自然王国」に太陽光パネル、廃油を燃料とするバイオディーゼル発電などのエネルギー機器の導入を検討。既設の木質ボイラも活用し、一定の電気と熱を自前で賄えるようにする。  日本立地センター(東京都千代田区)、富士電機などが事業化調査中で、14年度はビルエネルギー管理システム(BEMS)を導入できそうだ。   ■燃料費も削減  市内の中山間地は積雪が3メートルにもなるうえ、高齢者も多い。冬の暖房に欠かせない灯油の供給が豪雪で途絶えるとマイクログリッドを構築した施設が災害拠点になる。日常的にも石油資源の使用が抑えられるため、燃料費の削減も期待できる。  研究会ではマイクログリッドの導入、管理、運営に当たる地域エネルギー会社の設立を検討する。日本立地センターの青木泰伸客員研究員は「雇用創出など、地域経済に波及する仕組みにしたい」と意気込む。 ※「スマートコミュニティJapan2015」の開幕が6月17日に迫ってきました(会場は東京ビッグサイト)。昨年開催の「スマートコミュニティJapan2014」に向けた掲載した構想事例を随時紹介していきます。(掲載時はあくまで構想段階で、その後の事業計画など変更がある場合があります)

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