白鳥は不死鳥か。市民クラブ“冬の時代”

アルビレックス新潟公式サイトより

 稲刈りを終えた水田で、エサを探す渡り鳥が見られる季節になった。ラムサール条約の登録湿地である瓢湖(新潟県阿賀野市)にも例年通り、白鳥がやってきた。  北天に輝くはくちょう座の二重星「アルビレオ」をチーム名の由来とするプロサッカーのアルビレックス新潟。今季はJリーグ1部(J1)で苦戦しており、降格の瀬戸際にいる。  日韓ワールドカップの開催が決まった20年前、大企業を母体としない市民クラブとして誕生した。2003年のJ2優勝時には一試合で4万人もの観客を集めるほど地元に愛され、J1昇格を果たした。  草創期から運営に携わった会長の池田弘さんは、大学や専門学校を経営するNSGグループ(新潟市中央区)の代表。日本ニュービジネス協議会連合会の会長でもある。著書『かなえる力』(東京書籍)で、クラブを「地域の人が刺激を受けて夢を描いたり、その夢を実現したりする場所になっている」と語る。  しかしいま、市民クラブは“冬の時代”だ。15年には草分けである清水エスパルスと、新興の松本山雅FCがJ2に去った。残りは2試合。真冬の瓢湖を軽やかに舞う白鳥のように、連勝で来年も晴れ姿を見せてほしいと地元ファンは祈っている。

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