太陽光7%、風力1・7%、これって多い、少ない?

エネルギーミックスの政府案示される

「コメントする立場にはありません」。 京セラの山口悟郎社長は28日、決算説明会で政府のエネルギーミックス(電源構成)案に占める「太陽光7%」へのコメントを求められ、こう回答しました。 <30年のエネルギーミックス政府案> ●再生可能エネルギー=22-24%  太陽光7%  風力1・7%  水力8・8-9・2%  バイオマス3・7-4・6%  地熱1-1・1% ●原子力=20-22% ●火力=56%  石油3%  天然ガス27%  石炭26%  どういう立場の人がコメントOKで、だれがNGなのかわかりません。京セラは日本最大の太陽電池メーカーです。一方でモノづくりに多くの電力を必要するユーザーでもあります。質問者はおそらく太陽電池メーカーとしての京セラの感想を聞きたかったのだと思います。  立場によって政府案の評価が分かれるのは当然です。  再生エネを取材している私は太陽光、風力が「これだけ」と思いました。風力は1・7%にしか増えません(現状は太陽光・風力で1-2%)。この数字を見ただけで太陽光、風力関係者は市場の冷え込みを心配したでしょう。  水力は現状維持、太陽光以外で増加するのはバイオマス発電ぐらい。日本は森林大国なのでバイオマス発電は適切な選択かもしれません。  それでは再生エネ22-24%の目標は高いのか、低いのか。 <各国・地域の再生エネ目標> ●米国=2025年25%  ●中国=2020年15%(一次エネルギー) ●EU=2020年20%(消費ベース)   ※『NEDO再生可能エネルギー技術白書』から。  続いて2012年時点の各国の再生エネ(水力のぞく)の導入割合。  ●ドイツ=19% ●スペイン=23% ●英国=11% ●フランス=5% ●米国=6%   ※経済産業省資料から  政府案では日本は30年で13-14%(水力のぞく)。海外には日本の30年レベルに到達している国があります。他国と比較すると原案の再生エネ比率は決して高くはないと思います。個人的には燃料費がかかる火力を減らすために再生エネの比率をあげてほしいと思います。  また政府案では天然ガスが13年度の43%から27%に大幅に低下します。火力でも温室効果ガスの排出量が少ない天然ガスが減るのはなぜ? 排出量が多い石炭火力は30→26%。その石炭はコストパフォーマンスで優れます。  違う立場の人が政府案をみると違ったポイントに注目し、異なった評価をすると思います。

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