YKKが新しく工場を作るアフリカの意外な国、欧米への供給拠点に 

エチオピアで21年3月までに新工場を稼働、トルコでも

YKKはトルコ、エチオピアでファスナーの生産体制を強化する。トルコ(テキルダー県チェルケスキョイ)のファスナー生産工場内で、2020年前半の完成を目標に新増築し、当面の生産量を10%前後引き上げる。エチオピアでは21年3月までに新工場を建設・稼働する。トルコ、エチオピアともに縫製業が成長しており、欧米への供給拠点になりつつある。YKKは両国での生産体制を強化し、こうした需要を取り込んでいく方針だ。 投資額はいずれも明らかにしていない。近年、欧州ファストファッションメーカーの発注は中国やアジアへの注文が一定量にとどまる一方、欧州やトルコ、モロッコなどで増加傾向にあるという。 YKKの大谷裕明社長は「初年度増産量は1割前後を見込む。最低でも5年先を見越しての投資だ。2―3割の増産であればすぐに手狭になるため、余裕を持たせて増築する」と話す。 エチオピアでは18年11月に現地法人を設立。既存ファスナーを顧客の要望に合わせて調整する加工所を置き、スラックスや綿パンツなどのファスナーをサンプルレベルで提案している。 同国は米国や欧州連合(EU)から、関税や輸出数量で優遇措置を受けており、中国やインドなどの縫製業の進出が増えている。現状は原反や糸、ボタン、ファスナーなどの資材の多くが中国やアジア、欧州から持ち込まれており、エチオピア内でファスナーを購入する顧客は少ないが、今後の成長を見込んで新工場を設けることにした。

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