熟練工のタイヤ成形、デジタルで次世代へつなぐ

ブリヂストンが技能教育を強化

ブリヂストンはデジタル技術を活用した技能教育を強化する。高度なスキルを有する熟練工の動きについてセンサーなどを使ってデータを取得し可視化する。さらに作業を正しく再現するためカメラと2次元(2D)モーションセンサーを使った標準化判定システムを開発した。同社が初めて国外で生産を始める航空機用タイヤの工場で2020年春に導入する。言葉で伝えるのが難しい熟練工の暗黙知を定量化し教育のスピードを速め品質の底上げを図る。 導入するのはタイの生産子会社「ブリヂストンスペシャリティタイヤマニュファクチャリング(タイランド)」。主に品質を左右し機械化が難しい製造工程に導入する。熟練工のデータを取得するため国内の工場でモーションセンサーなど複数のセンサーを体に取り付けデータを取得し解析した。例えば人の手でナイフを使って材料を切る工程では、圧力センサーなども駆使しナイフを握る力や手の動きを詳細にデータ化した。 さらに作業の標準化判定システムでは2DモーションセンサーによるXY軸の座標軸の動きと、カメラで撮影した動画をオンラインでデータ取得し解析する。抜けや漏れがなく正しくできなければ次の作業に進めない。 タイヤは天然ゴムが含まれ気象条件や材料そのもののバラつきがあり物性が変わりやすい。航空機用タイヤや鉱山用タイヤなどの大型タイヤは製造設備の機械化が難しい。特に品質を左右するタイヤの「成型工程」は、作業の数や使用する部品も多く高度な技術と経験のある熟練工の技能に頼ってきた。

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