チョコレート工場、冬の繁忙期に備える

明治の東海工場(静岡県藤枝市)はアーモンド入りチョコレートや26枚入りチョコレートなどの生産で主力を担う。工場では技術部を持ち、自前で製造設備などのエンジニアリングに対応する。岡崎安利工場長は「生産性向上を目指し、製造ラインの予兆保全を強化していく」方針だ。 東海工場は前身の菓子・乳業工場から1969年に菓子専業工場として設立し、2019年に50周年に迎えた。発売から57年のロングセラー商品「アーモンドチョコレート」の主力拠点であり、「チョコレートBOX」(26枚)や果汁グミも手がけている。 チョコレートは需要の繁閑の差が大きく冬から2月に最盛期を迎える。「生産の繁忙期にラインで不具合が発生すれば休日も返上で修繕が必要だ。だからこそ予兆保全が重要になる」と岡崎工場長は指摘する。ラインで事後に対応する体制を避け、年間の保全計画による定期的な部品交換などを強化する。「モデルになるラインを設定し、これを基本として全ラインで適用する」(岡崎工場長)。 かつて繁忙期は生産に集中し、不具合が出てからオーバーホールしたりした。それが09年に明治製菓と明治乳業が統合したことで、日持ちのしない商品を扱う乳業の考え方を製菓に採り入れた経緯があるという。「繁忙期を踏まえ定期的な保全を行うことが結果的に生産性向上につながる」(同)と強調する。 今後、さらに合理化・省人化の拡充も進める。菓子工場では半製品から最終製品への搬送工程が自動化へのカギになるという。「技術的にこれまでうまくいかなかった部分に再チャレンジするほか、人による検品作業は画像処理などに転換していく」(同)計画だ。 また、岡崎工場長は日々のコミュニケーションを重要視。「きちんと担当者が報告する場を設け、しっかりと聞く。そして報告に対して必ず答えを返すこと」を心がける。現在、500人あまりの工場従業員にも風通しの良いコミュニケーションを実践している。(編集委員・井上雅太郎)

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