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出でよ、廃校からプロ選手!

旧銚子西高校がスポーツタウンに生まれ変わり
出でよ、廃校からプロ選手!

合宿施設として整備する旧銚子西高校

 銚子スポーツタウン(千葉県銚子市、小倉和俊社長)は、銚子市の廃校を活用し、2018年4月に合宿施設を開業する。銚子市が地域活性化のため官民連携で進める「銚子スポーツタウン」構想の中核事業で、総投資額約3億円。最大152人収容可能で、部活動合宿や地域のスポーツイベント開催を想定する。初年度年間1万1000泊、売り上げ9000万円を見込み、4年後に同2万泊を目指す。

 銚子スポーツタウンは、銚子市と地元の有志が出資し1月に設立。スポーツ合宿誘致を核に、観光産業の活性化やまちのブランディングを図り、交流人口増加、移住促進につなげる。

 旧銚子西高校の約4万平方メートルの敷地を銚子市から5年間無償で借り受け、宿泊施設や食堂などを整備する。体育館は6月に改修を始めており、他施設も7月以降順次着工する。

 野球場やグラウンド、体育館など運動設備の充実に加え、周辺の豊富な観光資源を発信し、集客する。銚子市出身の元プロ野球選手である木樽正明氏を同社のゼネラルマネージャーに迎え、選手による野球教室など集客性の高いイベントも計画する。

 体育館改修費1億2000万円は、銚子市の地方債、国の地方創生拠点整備交付金を利用。他施設の改修や建設には千葉銀行の「ちばぎん地方創生融資制度」を活用し、銚子信用金庫と銚子商工信用組合からも融資を受けた。市民へのプロジェクト周知を兼ね、クラウドファンディングでも資金を調達する。
日刊工業新聞2017年7月21日
尾本憲由
尾本憲由 Omoto Noriyoshi 大阪支社編集局経済部
母校の行く末は何かと気になるもの。まして高校野球の予選シーズンともなれば。ただ少子高齢社会では必然的に廃校が増えてしまうのが、寂しいところ。有効活用の事例もなくはないが、廃校のペースに追いつかないのが実情だろう。文部科学省の廃校マッチングのサイトを覗くと、全国で229校が活用先を募集しています。

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