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ボブスレーの次は車いす!障がい者スポーツ用具に挑戦する東京・大田区の町工場

2020年東京パラリンピックに向け加工企業を募集
 東京都大田区は2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「障がい者スポーツ用具の製品開発プロジェクト」に取り組む。区内企業を中心に複数企業が集まった「産業クラスター」を形成し、車いすバスケットボール用車いす(イメージ)の部品を製造する。車いすメーカー協力の下、軽量かつ操作性の高い車いすを完成させる。産業クラスター形成事業の一環で、予算は2500万円。秋頃の試作品完成を目指す。

 フレームやキャスター、座面などを区内の企業で加工する。競技用車いすは選手個人に合わせたカスタム対応が必要となるため、オーダーメード部品の加工にも対応していく。

 現在、加工企業を募集中で、7月中にはクラスターを形成できる見込み。試作品完成以降は実際に選手が使いながら改良する。松原忠義区長は「当区は中小零細企業が多いが、協力して一つのモノをつくる“仲間まわし”の文化がある。モノづくり力を世界にアピールしたい」と話している。
日刊工業新聞2017年7月6日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
日本のモノづくり技術を障がい者スポーツにも役立てようという、意義深い取り組み。町工場が作った競技用車いすでメダルを目指して欲しいと思います。

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