野菜・果物、水素水漬けで劣化を抑制
大阪府大が効果確認
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の和田光生講師らは、野菜や果物を水素水に浸漬(しんし)することで低温障害抑制効果が得られることを確認した。バナナやナスを冷蔵保存したときにみられる水分の減少や酸化が低減する。今後、効果的な処理の条件や効果のメカニズムを突き止め、生鮮食品物流の改善につなげる。
同グループはバナナやナスを水素水に10分間浸漬した後に1時間自然乾燥し、約2週間冷蔵保存。これを純水に浸漬したものと比較した。水素水浸漬分は果肉の軟化が抑制されたほか、変色やくぼみなども少なく、品質劣化が抑えられた。水素水を吹き付けた場合は効果がなかったため、浸漬後に乾燥する工程が必要とみられる。
今後、野菜の種類ごとに効果的な処理条件を突き止める。品質を維持した物流を容易にしたり、流通店舗での管理、農家の出荷などでの実用化を目指す。
同グループはバナナやナスを水素水に10分間浸漬した後に1時間自然乾燥し、約2週間冷蔵保存。これを純水に浸漬したものと比較した。水素水浸漬分は果肉の軟化が抑制されたほか、変色やくぼみなども少なく、品質劣化が抑えられた。水素水を吹き付けた場合は効果がなかったため、浸漬後に乾燥する工程が必要とみられる。
今後、野菜の種類ごとに効果的な処理条件を突き止める。品質を維持した物流を容易にしたり、流通店舗での管理、農家の出荷などでの実用化を目指す。
日刊工業新聞2017年6月14日