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ローソン、配送減便へ。異なる温度帯を同時に

トラックを、車両メーカーや同じ三菱グループ企業などと共同開発
ローソン、配送減便へ。異なる温度帯を同時に

物流効率化に動くローソンの配送作業

 ローソンは物流センターから店舗への商品搬送について、現在の1日当たり5回から4回に減らす検討に入った。温度帯の異なる商品を同時に運べるトラックを、車両メーカーや同じ三菱グループの企業などと共同開発する。運送業界の人手不足が深刻な中、配送業務を効率化する。店舗側も検品にかかる手間などを軽減できる。慢性的な人手不足や労働時間見直しの流れに合わせ、業務を効率化する。

 現在は20度Cで運ぶおにぎりなどの定温商品と、デザートなど5度Cで運ぶチルド商品を1台のトラックで1日3回運んでいる。雑貨などの常温商品と、アイスクリームや店舗で調理する冷凍品はそれぞれ1回、店舗に配送している。

 常温商品と冷凍品を同時に運ぶために、トラックの間仕切りなどの構造変更を検討する。常温商品を定温商品と一緒に運ぶことも視野に入れる。実証的に一部店舗で始め、業務効率化に有効だと判断した後に、全国に広げる方針だ。

 コンビニエンスストアは協力工場などから物流センター、物流センターから店舗への配送、物流センターの運営については外部委託している。ただ運送業で人手不足が続いており、コンビニがサプライチェーンマネジメントに動く事例が増えている。
日刊工業新聞2017年4月17日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
例えばセブン―イレブン・ジャパンはRFID(無線識別)を使った店舗での検品の実証実験を、8月に始める。ドライバーにとっても荷下ろしなどの作業が軽減でき、雇用促進や労働条件改善につながると見込んでいる。

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