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ドローンのビジネス開発、IoTで共創

ドローンワークスがワーキンググループを立ち上げ
ドローンのビジネス開発、IoTで共創

ドローンワークス公式ホームページより

 ドローンワークス(千葉県柏市、今村博宣社長)は、飛行ロボット(ドローン)を使ったビジネスソリューションの開発を目指す「ドローンワーキンググループ(WG)」を立ち上げた。同社が持つドローン制御などの技術を生かし、参画する会員間のビジネス創出の支援や、ビジネスマッチングなどを進めていく。

 同WGはIoT(モノのインターネット)ビジネスを共同で推進する「IoTビジネス共創ラボ」(事務局=日本マイクロソフト)のWGの一つという位置付け。米マイクロソフトが提供するクラウドサービス「アジュール」を使ったドローン向けサービス基盤の開発を当面目指していく。

 各企業が持つノウハウを生かして応用分野別に共同検証を重ねていく。ドローンワークスによると、すでにドローンからのセンサー情報をリアルタイムに可視化するサービスを構築したという。

 作業現場での画像解析やドローンで取得した情報と周辺システムを組み合わせたデータの可視化なども進めている。
日刊工業新聞2017年5月24日
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
 これまでローカルな取り組みは見られたが、ドローンのビジネス開発を目指してオフィシャルなワーキンググループが立ち上がるのは初めてではなかろうか。記事にもあるように、ドローンに積んだセンサーからの情報を無線で飛ばすなどしてクラウドに蓄積・分析するしくみを作ったという。  ドローン活用の有名な例ではコマツによる土木建設現場のドローンによる測量の自動化(3Dデータ化)がある。20分ほど測量対象となる現場の上空からドローンで画像を撮影し、それをクラウドに転送後、18~24時間以内に全て3Dデータ化して精緻な測量完了するのみならずどのように作業するのかをシミュレーションできるようにするものだ。  他にも農業では、カメラがセンサーの役割を果たす活用方法が考えられる。スペクトル分析可能なセンサーカメラなどを積めば、農地の耕作状態の管理や広い圃場における農作物の育成状態の把握や収穫時期の判断などが可能になる事例はすでに海外でも知られている。  我々人間の、陸に縛り付けられている制約から解き放って "空飛ぶ眼" や "空のIoT" としての様々な活用方法を見出していくことに期待したい。

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