祇園祭の伝統はこれからクラウドファンディングが守っていくのか
1100年以上の歴史を持ち、毎年7月に100万人もの見物客が訪れる京都の「祇園祭」。30基以上の山や鉾(ほこ)が市内の中心街をめぐる「山鉾巡行」が最大のハイライトである。
祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)や山・鉾を出す34の町会は、警備会社に雑踏警戒を依頼し、見物客が事故で負傷した時に備えて賠償責任保険に加入する。見物客の安全を確保し、安心して祭りを楽しんでもらうためで、警備費や保険料を負担してきた。
費用負担は年々増えて、2016年に約4000万円に達し、行政の補助があっても維持が難しくなった。このため連合会はインターネットで出資者を募るクラウドファンディングを初めて導入し、専用サイト「Makuake」(マクアケ)で5月8日に募集を始めた。
1人3000円から10万円まで五つのコースがあり、手拭い、厄よけちまき、扇子、八坂神社本殿正式参拝など、出資額に応じて特典がもらえる。目標金額は300万円に設定した。
目標は翌日昼にあっさりとクリアした。13日には1000万円を超え、18日には約1100万円に達した。祭りの安全・安心に役立つ資金を広く浅く集めるこの仕組みは、京都から全国に広がる可能性がある。
祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)や山・鉾を出す34の町会は、警備会社に雑踏警戒を依頼し、見物客が事故で負傷した時に備えて賠償責任保険に加入する。見物客の安全を確保し、安心して祭りを楽しんでもらうためで、警備費や保険料を負担してきた。
費用負担は年々増えて、2016年に約4000万円に達し、行政の補助があっても維持が難しくなった。このため連合会はインターネットで出資者を募るクラウドファンディングを初めて導入し、専用サイト「Makuake」(マクアケ)で5月8日に募集を始めた。
1人3000円から10万円まで五つのコースがあり、手拭い、厄よけちまき、扇子、八坂神社本殿正式参拝など、出資額に応じて特典がもらえる。目標金額は300万円に設定した。
目標は翌日昼にあっさりとクリアした。13日には1000万円を超え、18日には約1100万円に達した。祭りの安全・安心に役立つ資金を広く浅く集めるこの仕組みは、京都から全国に広がる可能性がある。
日刊工業新聞2017年5月19日