「ワトソンはホクロと悪性皮膚がんの違いを95%の精度で検出できる」
日本IBM・キーナン新社長が力説「今年はAI実践の年」
「今年は80周年という節目の年。人工知能(AI)やコグニティブとは何かといった議論から、それらをビジネスや社会でいかに実践していくかにテーマを移す」―。日本IBMのエリー・キーナン社長は27日、都内で開幕した自社イベント「ワトソン・サミット」に登壇し、経営トップとしての意気込みを語った。1日に就任して以降、公式での講演は初めてだ。
米IBMで培った経営能力と人脈を生かし、日本のデジタル変革を加速させるのがキーナン氏の役割。講演ではAIやコグニティブに関する事業展開に意欲を見せ、プログラマーから幹部に登り詰めた実力者としての片りんを垣間(かいま)みせた。
看板商品である「ワトソン」の技術革新にも言及した。色の識別技術では、ホクロと悪性皮膚がんの違いを95%の精度で検出できることを表明。会話に関しては、ほぼ人と同等レベルで理解できるとアピールした。
その上で「昨年、ワトソンは4億人と触れたが、今年は10億人余りの人と触れることになる」と説明。500以上のパートナーと協力して、コンタクトセンターやヘルスケア、産業現場での故障検知、セキュリティーなどの分野への普及に自信を示した。
米IBMで培った経営能力と人脈を生かし、日本のデジタル変革を加速させるのがキーナン氏の役割。講演ではAIやコグニティブに関する事業展開に意欲を見せ、プログラマーから幹部に登り詰めた実力者としての片りんを垣間(かいま)みせた。
看板商品である「ワトソン」の技術革新にも言及した。色の識別技術では、ホクロと悪性皮膚がんの違いを95%の精度で検出できることを表明。会話に関しては、ほぼ人と同等レベルで理解できるとアピールした。
その上で「昨年、ワトソンは4億人と触れたが、今年は10億人余りの人と触れることになる」と説明。500以上のパートナーと協力して、コンタクトセンターやヘルスケア、産業現場での故障検知、セキュリティーなどの分野への普及に自信を示した。
日刊工業新聞2017年4月28日