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口元着せ替えディスプレーでいつでも笑顔

明治大が開発、マスクを使って会話のきっかけ作り
 コミュニケーション下手に朗報?―。明治大学総合数理学部の橋本直専任准教授と石井綾郁学部生は、自分の口を着せ替えする「マウスオーバー=写真」を開発した。液晶ディスプレーとマイク、スピーカーを搭載したマスクが自分の代わりに話したり、笑ったりする。対人コミュニケーションが苦手な人でも、マスクを使って会話のきっかけを作れるという。

 同人誌即売会の販売員やアイドルイベントの交通整理員などに提案する。歯並びなど口に関わるコンプレックスや虫歯の治療など、笑顔になれない状況でもマウスオーバーが笑顔を表示する。

 口角(こうかく)の上昇率などを調節でき、イベントの序盤・終盤など会場全体の笑顔度を調整できる。

 定型的な接客は一度収録すれば繰り返し再生できる。マスクに搭載したマイクで装着者の声を計測し、音量に合わせて“口パク”する。収録済みの接客パターンには字幕表示もできる。
日刊工業新聞2017年4月5日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
違和感あり、コミュニケーション下手に朗報とは思えない…

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