セブン―イレブン、加盟店のロイヤルティー引き下げでシェア5割狙う
セブン&アイHD社長が表明。9月から1%
セブン&アイ・ホールディングス(HD)の井阪隆一社長は6日、2017年2月期連結決算発表後の記者会見で「(コンビニエンスストア事業で)シェア50%に向けてまい進する」と業界トップ事業のさらなる強化を打ち出した。このため、セブン―イレブン・ジャパンは加盟店が本部に支払うロイヤルティーを9月から1%引き下げる。経営支援とともに加盟促進につなげ、競合他社を引き離す狙いだ。
同社は国内では競合の合従連衡から距離を置きつつも存在感を増しており、17年2月期の売上高ベースのシェアは42・7%。
また同日、3659億円を投じて米スノコ(テキサス州)のコンビニ事業とガソリン小売り事業の一部取得を発表し、海外事業強化も進めている。セブン&アイ・HDの18年2月期の設備投資額は前年同期比2倍以上の8070億円を見込むが、このうち85・9%をコンビニ事業が占めている。
“カリスマ”と称された鈴木敏文元会長が推進したネットと実店舗を連携する「オムニチャネル戦略」では、専用アプリケーションのリリースを18年春に先送りするなど見直しを進める。消費が停滞する中、事業の選択と集中は急務となる。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が6日発表した2018年2月期連結決算業績予想の営業利益は、7期連続の最高益を見込む。国内外のコンビニエンスストア事業が引き続き成長するほか、再建中のイトーヨーカ堂やそごう・西武の増益を見込んだ。
17年2月期は為替の円高に加え、百貨店や通信販売などの不振が響き減収。当期利益もスーパー事業や百貨店事業の減損損失が響き減益。イトーヨーカ堂の17年2月期は減収だが、営業利益は5200万円とわずかながら黒字転換した。前年同期は139億円の赤字だった。18年2月期は40億円の黒字を見込む。
4店舗を閉鎖したそごう・西武の17年2月期の営業利益は前年同期比41・4%減だった。
同社は国内では競合の合従連衡から距離を置きつつも存在感を増しており、17年2月期の売上高ベースのシェアは42・7%。
また同日、3659億円を投じて米スノコ(テキサス州)のコンビニ事業とガソリン小売り事業の一部取得を発表し、海外事業強化も進めている。セブン&アイ・HDの18年2月期の設備投資額は前年同期比2倍以上の8070億円を見込むが、このうち85・9%をコンビニ事業が占めている。
“カリスマ”と称された鈴木敏文元会長が推進したネットと実店舗を連携する「オムニチャネル戦略」では、専用アプリケーションのリリースを18年春に先送りするなど見直しを進める。消費が停滞する中、事業の選択と集中は急務となる。
セブン&アイ、今期も最高益の見通し
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が6日発表した2018年2月期連結決算業績予想の営業利益は、7期連続の最高益を見込む。国内外のコンビニエンスストア事業が引き続き成長するほか、再建中のイトーヨーカ堂やそごう・西武の増益を見込んだ。
17年2月期は為替の円高に加え、百貨店や通信販売などの不振が響き減収。当期利益もスーパー事業や百貨店事業の減損損失が響き減益。イトーヨーカ堂の17年2月期は減収だが、営業利益は5200万円とわずかながら黒字転換した。前年同期は139億円の赤字だった。18年2月期は40億円の黒字を見込む。
4店舗を閉鎖したそごう・西武の17年2月期の営業利益は前年同期比41・4%減だった。
日刊工業新聞2017年4月7日