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セブン&アイが生鮮品「セブンプレミアム」を投入する思惑

スーパーからコンビニへの誘導狙う!?
セブン&アイが生鮮品「セブンプレミアム」を投入する思惑

「セブンプレミアム フレッシュ」

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は9日、同社のプレミアムブランド「セブンプレミアム」を順次、刷新すると発表した。生鮮食品の商品群「セブンプレミアム フレッシュ」を新たに設定。オリジナルのパンやペストリーのブランドを、セブンプレミアムに統一する。

 セブンプレミアムの2020年2月期の売上高を、17年2月期見込み比3500億円増の1兆5000億円に引き上げ、品目数も同550増の4200に増やす。

 セブンプレミアムの展開を07年に始めてから10周年を迎えたのを機に、ブランドを強化する。単品で年間10億円以上売り上げる品目数を、現在の192から20年2月期末までに300に引き上げる。

 シンガポールや中国・北京でテスト販売した菓子20種類を、18年2月期中に海外2000店舗で展開する。

 刷新の背景について井阪隆一社長は「コンビニでは女性や50代以上の来店者が増えるなど状況が変化している」と述べた。
日刊工業新聞2017年3月10日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
セブン&アイが生鮮プライベートブランド(PB)を開発したのは、もちろんスーパーでの商品的な差別化もあるとみられるが、さらにスーパーなどで「セブンプレミアム」の認知度を高めてコンビニに客を惹きつける狙いがありそうだ。現在、セブンプレミアムをたくさん売っているのは、なにしろセブン―イレブン・ジャパンだから。

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