女性と男性の更年期障害、その違いを知っておこう!
女性は焦らず、悩まず、乗り切ろう
世の中の多くの男性は気が付かないのですが、あなたの奥さまや職場の女性は、顔がほてる、発汗が続く、気分がなんとなく晴れない、動悸(どうき)やめまいがする、憂鬱(ゆううつ)や不安、首や肩の凝りなどが続いて悩んでいるかもしれません。大部分の女性は、誰にでも来る更年期だから仕方がないと自分に言い聞かせて我慢しがちです。しかし、大人の男性は、その大変さを理解して「更年期だから…」で済ませてはいけないのです。
更年期症状には軽いもの、重いものなどさまざまです。日常生活に支障をきたすような重い症状ならば更年期障害と診断されます。その症状の現れ方にも個人差があります。最も多くみられる症状は顔のほてりで、「ホットフラッシュ」と言われるものです。これは急に顔や上半身がほてって、大量の汗が出ます。
多くは自律神経の失調が原因とされています。不眠や、イライラ、憂鬱などの症状は精神神経の不安定から来ます。充実した仕事や趣味を持ち、何かにつけて気分転換をはかっているような人は症状も軽いか、あるいは自覚しないこともあります。
更年期を医学的にみると、性的成熟状態にあった卵巣が、加齢とともに卵巣としての機能を完全に消失するまでの期間のことです。年齢的にみれば42歳ごろから56歳ごろの期間でしょう。そして卵巣機能が全く消失すれば閉経に至ります。
内分泌的には、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンという女性ホルモンの分泌が極端に、しかも急激に低下する時期です。もちろん妊娠からは遠く離れていく時期です。
このような更年期を上手に乗り切るには、足りなくなった女性ホルモンを補えばよいのです。これを「ホルモン補充療法」といいます。ただ、ホルモン補充療法には副作用の面で心配もあります。必ず産婦人科専門医の指導のもとで、処方を受けることが必要でしょう。
ホルモン補充療法以外には漢方療法や鍼灸(しんきゅう)療法、アロマセラピーなどがあります。精神症状が強く出ていれば心療内科でのカウンセリングも必要になります。女性の更年期障害を乗り切るためには、そばにいる夫や恋人のいたわり、思いやりはもちろん、忘れていたスキンシップが大切なことは言うにおよびません。
女性は更年期を境にして第二の人生が始まります。焦らず、悩まず、逆らわず、更年期を爽やかに乗り切りましょう。更年期障害は怖くはありません。更年期障害は、適切な治療で治せるからです。
<次のページ、男性は個人差も40代後半からじわじわ>
更年期症状には軽いもの、重いものなどさまざまです。日常生活に支障をきたすような重い症状ならば更年期障害と診断されます。その症状の現れ方にも個人差があります。最も多くみられる症状は顔のほてりで、「ホットフラッシュ」と言われるものです。これは急に顔や上半身がほてって、大量の汗が出ます。
多くは自律神経の失調が原因とされています。不眠や、イライラ、憂鬱などの症状は精神神経の不安定から来ます。充実した仕事や趣味を持ち、何かにつけて気分転換をはかっているような人は症状も軽いか、あるいは自覚しないこともあります。
更年期を医学的にみると、性的成熟状態にあった卵巣が、加齢とともに卵巣としての機能を完全に消失するまでの期間のことです。年齢的にみれば42歳ごろから56歳ごろの期間でしょう。そして卵巣機能が全く消失すれば閉経に至ります。
内分泌的には、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンという女性ホルモンの分泌が極端に、しかも急激に低下する時期です。もちろん妊娠からは遠く離れていく時期です。
このような更年期を上手に乗り切るには、足りなくなった女性ホルモンを補えばよいのです。これを「ホルモン補充療法」といいます。ただ、ホルモン補充療法には副作用の面で心配もあります。必ず産婦人科専門医の指導のもとで、処方を受けることが必要でしょう。
ホルモン補充療法以外には漢方療法や鍼灸(しんきゅう)療法、アロマセラピーなどがあります。精神症状が強く出ていれば心療内科でのカウンセリングも必要になります。女性の更年期障害を乗り切るためには、そばにいる夫や恋人のいたわり、思いやりはもちろん、忘れていたスキンシップが大切なことは言うにおよびません。
女性は更年期を境にして第二の人生が始まります。焦らず、悩まず、逆らわず、更年期を爽やかに乗り切りましょう。更年期障害は怖くはありません。更年期障害は、適切な治療で治せるからです。
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日刊工業新聞2015年9月11日/18日