社長の派遣も!東京海上日動、地方創生お手伝い
専門組織で本気度示す。稼ぐ仕組み作り支援
インタビュー/北沢利文社長「地域に合わせ、きめ細かな対策」
―地方創生に向け社長自ら全国行脚を重ねています。
「地方出張時は知事をはじめ地方の首長をなるべく訪問し、当社の取り組みを説明する機会をつくっている。もちろん、現場の従業員とも地方創生の意義について対話を重ねている」
―地方創生は本業と関係があまりないように見えます。
「確かに遠回りかもしれないが、地方の活性化は損保事業にもつながる。地方で仕事が増えれば人が集まり、人が集えば仕事の流れが変わる。そうすれば新たなリスクが顕在化する。ここで保険が活躍する場面が生まれてくる」
―成果の実現はいつ頃になりそうですか。
「取り組みは一歩一歩進んでおり、手応えも感じている。17年は全国の成功事例やアイデアを分析し、地域に合わせたきめ細かな支援策をもっと加速させていきたい。ここ1年の成果を楽しみにしてほしい」
【記者の目/従業員の働く意欲向上】
地方創生のカギはやはり現場の従業員。特に地方にはその地域出身の従業員が多く衰退する地元をなんとかしたいという思いが強い。目の前のノルマ達成も大事だが、「地方創生でこの地域を守るんだという思いで仕事に臨んでほしい」と話す北沢社長の言葉には地方創生で従業員の働く意欲向上にもつなげたい思いも見える。(杉浦武士)
日刊工業新聞2016年12月29日