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天文学と機械学習の遠くて近い関係

GEが買収したワイズ・アイオー。両者の関係はどのように深まるか
天文学と機械学習の遠くて近い関係

超新星となっていく恒星が作り出す惑星状星雲(Getty Images提供)


医療の診断技術にも生かす


 今回の買収額は非公開だが、ワイズ・アイオー社にはすでに、ピンタレスト、シトリックス、フォルクスワーゲンといった企業との提携実績もある。

 例えばピンタレストとの提携では、ソーシャルメディア企業に対してユーザーから寄せられる質問内容を分析し、よりスピーディな解決を支援するパターンを発見した。

 また、石油・ガスのパイプライン企業に対しては、音圧測定で取り込んだ一連のデータから不要なノイズを取り除き、オイル漏れのリスクの前兆になりそうなデータを見つけ出すことを可能にした。このテクノロジーの活用で、これまで数週間かかっていた査察報告書の作成期間が数日に短縮されるという。

 GEでも今後、ワイズ・アイオーのソフトウェアを自社の多くの事業部門で活用していく予定。例えば、機械学習によって診断技術が劇的に改善することが予想されるヘルスケア部門もその一つ。

 「機械で数十万もの画像を生成できますからね。このテクノロジーを使えば、腫瘍や癌の異常を見つけ出すプロセスが増強され、自動化されるようになっていくでしょうね」とアーンハート氏は期待を寄せる。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ワイズ・アイオーはグーグルなど米の大手テック企業にもサービスを提供してきたといわれている。買収額は気になるが、GEの目の付け所はさすがだし、Predixプラットフォームへの怒濤の投資は凄まじいというしかない。

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