「EVは独自開発」マツダ社長インタビュー
トヨタとの関係「技術開発で協調できる部分があれば一緒に」
マツダが電動車両の開発を本格化する。2019年に電気自動車(EV)を、21年以降にプラグインハイブリッド(PHV)車を発売する計画を明らかにした。米国や欧州の環境規制強化に対応するには電動車両が不可欠だと判断した。電動車両は各社が開発を強化しており、マツダが加わることで競争は激しさを増す。小飼雅道社長に戦略を聞いた。
―EVを導入する地域や車種は。
「(米カリフォルニア州の環境規制)『ZEV』規制だけでなく欧州や中国など各国で規制が厳しくなる。地域を限定した商品ではなく、汎用的に使えるものにする。PHVは中・大型車への採用を検討したい」
―EVでどのようにマツダらしさを出していきますか。
「現在、広島と山口に(小型車『デミオ』をベースにした)『デミオEV』を公用車として100台提供し、走行データを蓄積している。加速性能に優れたモーターやロータリーエンジンを発電機として利用するなどユニークな技術を組み合わせ、顧客に喜んでもらえるマツダならではのEVにしたい」
―トヨタ自動車の技術をEVに生かしますか。
「当社独自でEVの開発を進めていく。ただ技術開発で協調できる部分があれば一緒にやっていきたい」
―17年後半に北米に初めてディーゼル車を投入する理由は。
「12年の投入予定から遅れたが、低コストな浄化装置を採用し価格競争力を高め、燃費性能はハイブリッド(HV)車を含めたクロスオーバースポーツ多目的車(SUV)の中でトップレベルを実現した。米国では商用車やバスが主流でセダンやSUVのディーゼル車は少ないが、環境性能を理解してもらいファンを増やしたい」
―低燃費を実現する次世代自動車技術「スカイアクィブ・ジェネレーション2」の開発状況は。
「19年3月期までの中期経営計画で提示しているように、今後展開する新型車に新しいスカイアクティブ技術を採用する。開発は順調に進んでおり、進捗(しんちょく)についていずれ説明する機会を設けたい」
【記者の目・技術力で巻き返し】
スカイアクティブ技術を搭載した新車効果が一巡し、国内販売の苦戦が続いている。米国販売も足元で伸び悩む。環境規制に対応するため、EVやPHVの発売時期を決めるなど電動車両の開発が本格化するが、マツダ車の魅力を支えるスカイアクティブ技術の次世代版の開発と車への採用が巻き返しに向けて急がれる。
(聞き手=下氏香菜子)
―EVを導入する地域や車種は。
「(米カリフォルニア州の環境規制)『ZEV』規制だけでなく欧州や中国など各国で規制が厳しくなる。地域を限定した商品ではなく、汎用的に使えるものにする。PHVは中・大型車への採用を検討したい」
―EVでどのようにマツダらしさを出していきますか。
「現在、広島と山口に(小型車『デミオ』をベースにした)『デミオEV』を公用車として100台提供し、走行データを蓄積している。加速性能に優れたモーターやロータリーエンジンを発電機として利用するなどユニークな技術を組み合わせ、顧客に喜んでもらえるマツダならではのEVにしたい」
―トヨタ自動車の技術をEVに生かしますか。
「当社独自でEVの開発を進めていく。ただ技術開発で協調できる部分があれば一緒にやっていきたい」
―17年後半に北米に初めてディーゼル車を投入する理由は。
「12年の投入予定から遅れたが、低コストな浄化装置を採用し価格競争力を高め、燃費性能はハイブリッド(HV)車を含めたクロスオーバースポーツ多目的車(SUV)の中でトップレベルを実現した。米国では商用車やバスが主流でセダンやSUVのディーゼル車は少ないが、環境性能を理解してもらいファンを増やしたい」
―低燃費を実現する次世代自動車技術「スカイアクィブ・ジェネレーション2」の開発状況は。
「19年3月期までの中期経営計画で提示しているように、今後展開する新型車に新しいスカイアクティブ技術を採用する。開発は順調に進んでおり、進捗(しんちょく)についていずれ説明する機会を設けたい」
【記者の目・技術力で巻き返し】
スカイアクティブ技術を搭載した新車効果が一巡し、国内販売の苦戦が続いている。米国販売も足元で伸び悩む。環境規制に対応するため、EVやPHVの発売時期を決めるなど電動車両の開発が本格化するが、マツダ車の魅力を支えるスカイアクティブ技術の次世代版の開発と車への採用が巻き返しに向けて急がれる。
(聞き手=下氏香菜子)
日刊工業新聞2016年11月18日