JR3社、「新幹線収入」で業績明暗
4-9月期、東海と東は売上高が過去最高。西は通期下方修正
JR東日本、JR西日本、JR東海の2016年4―9月期連結決算は、新幹線の旅客収入が明暗を分けた。東海は新幹線が引き続き好調で、売上高と各利益段階が4―9月期として最高となった。東日本も北海道新幹線の開業効果などもあり、売上高と旅客収入は同期として最高。ただ営業費の拡大で各利益段階は減益だった。一方、西日本は北陸新幹線の開業効果の反動減や熊本地震の影響で減収減益となり、17年3月期連結決算業績予想を下方修正した。
新幹線の旅客収入は、東海が堅調なビジネス需要を背景に、のぞみの増発などを実施し、前年同期比1・0%増の6021億円となった。東日本は新幹線だけでみると、北海道新幹線の開業効果があったが、北陸新幹線の反動減もあり、同0・7%減の2937億円。西日本は増収要因がなく、熊本地震の影響も受け、同2・5%減の2150億円。
東日本は北海道新幹線開業効果が50億円となり、期初想定を30億円上回るなど好調。だが、北陸新幹線の反動減を通期で前年比25億円減と見込んでいたものの、4―9月期で同45億円減と想定以上に落ち込んだ。森本雄司常務は「下期は北陸のキャンペーンに力を入れたい」と述べた。
新幹線の旅客収入は、東海が堅調なビジネス需要を背景に、のぞみの増発などを実施し、前年同期比1・0%増の6021億円となった。東日本は新幹線だけでみると、北海道新幹線の開業効果があったが、北陸新幹線の反動減もあり、同0・7%減の2937億円。西日本は増収要因がなく、熊本地震の影響も受け、同2・5%減の2150億円。
東日本は北海道新幹線開業効果が50億円となり、期初想定を30億円上回るなど好調。だが、北陸新幹線の反動減を通期で前年比25億円減と見込んでいたものの、4―9月期で同45億円減と想定以上に落ち込んだ。森本雄司常務は「下期は北陸のキャンペーンに力を入れたい」と述べた。
日刊工業新聞2016年10月31日