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プレス加工、鋳造などモノづくり現場での女性活躍へ一歩前進?

経産省、取組指針を策定
 経済産業省はプレス加工や鋳造などモノづくり現場で女性の活躍を後押しするため、「素形材産業の競争力強化に向けた女性の活躍推進の取組指針」をまとめた。仕事と育児などが両立可能な環境の整備、体力面への配慮や作業の危険性を軽減するような対策などを指針に盛り込んだ。セミナーなどを通じて先進的な取り組みも紹介する。生産労働人口の減少への対応のほか、女性に多様なキャリアパスの提示が狙い。印刷業界や建設業界での女性活躍への取り組みを参考にしたという。

 経産省が素形材企業2,486社(回収率25.4%)に実施したアンケートによると、女性活躍推進に期待する効果として、大きく3つの効果を感じているという。
 (1)職場環境の改善、業務や工程の見直し、生産性の向上
 (2)製造部門、技術部門の女性比率を売上高営業利益率別にみると、各部門に女性が配置されている企業において、営業利益率が高い
 (3)人材確保の裾野拡大。素形材産業では、採用後の定着状況(入社3年目)は、男性に比べて女性の方が良い傾向にある
日刊工業新聞2015年05月04日 総合2面に一部加筆
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
素形材産業は、女性が働くにはハードルが高いと感じてしまうように思います。経営者は特に。 でもこの仕事に面白さを見出す人は必ずいます。そうした人を見つけ、働きやすくする取組み、ぜひ頑張ってほしいものです。

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