日本製粉が“硬くなりにくいパン”の小麦品種
農研機構東北農業研究センターと共同で18年度に商品化
日本製粉は農研機構東北農業研究センターと共同で、通常のパンよりやわらかく、3日程度たっても硬くなりにくいパンが作れる小麦の新品種を開発した。現在、試験農場において育成中で、2017年度をめどに品種登録、18年度にも商品化を目指す考え。日数がたっても硬くなりにくいため、保存性のほか、やわらかい食感を武器に他社との差別化に生かす。
両者の共同研究で、小麦粉に含まれるでんぷん成分のアミロースとアミロペクチンの比率や構成などを調べ、アミロースの割合が低くアミロペクチンの構造が単純なでんぷんを持つ小麦でパンを作ると通常のパンよりやわらかく、時間がたっても硬くなりにくいことを突き止めた。
パンは焼成後、常温か低温で保存されるが、いずれにしても日にちがたつと中身が硬くなり、商品性が落ちる。日持ちする小麦品種の栽培で、国産小麦の自給率向上にもつながるとしている。日本製粉によると、単位面積当たりの収量や育てやすさ、耐病性などは通常の小麦と大差ないという。
両者の共同研究で、小麦粉に含まれるでんぷん成分のアミロースとアミロペクチンの比率や構成などを調べ、アミロースの割合が低くアミロペクチンの構造が単純なでんぷんを持つ小麦でパンを作ると通常のパンよりやわらかく、時間がたっても硬くなりにくいことを突き止めた。
パンは焼成後、常温か低温で保存されるが、いずれにしても日にちがたつと中身が硬くなり、商品性が落ちる。日持ちする小麦品種の栽培で、国産小麦の自給率向上にもつながるとしている。日本製粉によると、単位面積当たりの収量や育てやすさ、耐病性などは通常の小麦と大差ないという。
日刊工業新聞2016年6月1日