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日本製半導体装置販売、10ヶ月連続増加の要因

日本製半導体装置販売、10ヶ月連続増加の要因

※イメージ

日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた日本製半導体製造装置の10月の販売高(速報値、8―10月の3カ月移動平均ベース、輸出含む)は、前年同月比33・4%増の3856億7600万円で、10カ月連続のプラスだった。9月に引き続き、生成人工知能(AI)で使われる広帯域メモリー(HBM)や画像処理半導体(GPU)の伸び、中国向けの装置需要が寄与した。

SEAJの予想よりも、中国向けは好調を維持している。半導体製造装置各社は2024年度下期(10月―25年3月)以降は売上高に占める中国比率が低下すると見込むが、足元では好調が続く。

メモリーではAI関連のHBM、GPUを製造する半導体受託製造(ファウンドリー)の投資が旺盛だ。DDR5などの汎用DRAMやNANDの投資は回復が遅く、予想よりもずれ込んでいる。


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日刊工業新聞 2024年11月28日

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