トヨタ「レクサス」は過去最高…1-9月期の日系車メーカー米販売、全社プラスの要因
日系自動車メーカー6社の2024年1―9月期の米国新車販売台数は、前年同期比6・7%増の437万7320台となり2年連続で増加した。市場環境が堅調で全社プラスとなった。主力車種を中心に販売が好調だったほか、ハイブリッド車(HV)などの電動車が伸長した。ただ9月単月は営業日数の減少に加えインフレや金利高なども影響し、販売の伸びが鈍化した。
各社の1―9月はトヨタ自動車が同6・2%増の172万9519台。スポーツ多目的車(SUV)「RAV4」や「カローラ」などの主力車種に加え、新型の中型セダン「カムリ」、SUV「ランドクルーザー」などが好調に推移した。電動車は同56・0%増の71万60台で総販売台数の41・1%を占めた。高級車ブランド「レクサス」は同10・7%増の24万8200台で過去最高だった。
ホンダは同8・8%増の105万6495台。23年よりも1カ月早く100万台を超えた。SUV「CR―V」「HR―V」などが好調だった。日産自動車は同0・6%増の70万1524台。セダン「セントラ」「ヴァーサ」などが伸びた。SUBARU(スバル)は同5・6%増の49万3612台。SUV「フォレスター」「クロストレック」が好調だった。同15・0%増の31万3452台だったマツダはSUV「CX―50」「CX―90」などがけん引した。三菱自動車は同22・1%増の8万2718台。SUV「アウトランダー」「エクリプスクロス」や小型車「ミラージュ」などが伸びた。
9月単月ではトヨタが前年同月比20・3%減の16万2595台、ホンダが同8・6%減の10万5527台とともにマイナス。スバルとマツダはプラスを確保した。
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日刊工業新聞 2024年10月3日