ホンダ「影響を精査中」…米GM、自動運転車の開発を凍結する背景
米ゼネラル・モーターズ(GM)は23日(現地時間)、自動運転専用車「クルーズ・オリジン」の開発を凍結すると発表した。法規制への対応が困難と判断した。GMはホンダと2026年からクルーズ・オリジンを使った自動運転タクシーサービスを日本国内で展開する予定だった。ホンダは「計画の変更なども含め、影響を精査中」としている。
クルーズ・オリジンは特定条件下で運転を完全自動化する自動運転「レベル4」相当の自動運転技術を搭載。運転席がなく最大6人が乗車できる。GM傘下の米GMクルーズホールディングスが開発を推進してきたが、23年に人身事故を起こして運行を停止したなどの影響で事業計画の変更を迫られていた。
GMとホンダは23年に自動運転タクシーサービスを26年初頭から開始すると公表。数十台から開始し、将来的には500台規模での運用を見込んでいた。ホンダは「車種や台数規模なども検討していく」としている。同サービスを手がける合弁会社を24年6月までに設立予定だったが、事故の影響もあり、計画が遅れている。
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日刊工業新聞 2024年7月25日