小型SUV基盤強化へ、VWジャパンが投入する新型4車種の性能
フォルクスワーゲンジャパン(VWジャパン、東京都品川区)は3日、2024年下期に発売を予定するスポーツ多目的車(SUV)「ティグアン」「ティークロス」、ステーションワゴン「パサート」、小型車「ゴルフ」の新型車を発表した。エンジン搭載モデルに焦点を当て、成長を続ける小型SUV市場の基盤強化を進める。
ティグアンとパサートはフルモデルチェンジ、他の車種はマイナーチェンジとなる。同日都内で開いた発表会で、ブランドを統括するアンドレア・カルカーニブランドディレクターは「輸入車市場のコンパクトセグメントで最大のラインアップを誇る。新時代の始まりだ」と力を込めた。
最量販モデルのティグアンはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの二つのパワートレーン(駆動装置)を用意。ガソリンエンジンモデルはマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、低燃費で軽快な走行を支援する。ディーゼルエンジンモデルはフルタイム4輪駆動システムを組み合わせることで力強い走りを実現する。
パサートは車体を拡大し車室空間と荷室容量を増やした。主に法人向けを想定。VWジャパンとして唯一のプラグインハイブリッド車(PHV)もパサートで用意する。
予約注文の開始はティークロスが7月6日、他の車種は9月を予定。ティークロスの価格は消費税込みで329万9000―389万5000円。他の車種は順次価格を公表する。販売目標は非公表。
同日の発表会では、カルカーニ氏の後任のブランドディレクターに、VWと中国・上海汽車の合弁会社に所属するイモー・ブッシュマン氏が8月1日付で就任することも明らかにした。
日刊工業新聞 2024年7月4日