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金属不使用で不純物少なく…住友化学が次世代EUV露光向け新レジスト

金属不使用で不純物少なく…住友化学が次世代EUV露光向け新レジスト

住友化学は次世代EUV露光装置向けフォトレジストを開発する(フォトレジストの生産能力を増強する韓国子会社の東友ファインケム)

住友化学は次世代極端紫外線(EUV)露光装置向けフォトレジストを開発する。金属材料を使わず不純物が少ないのが特徴で、ナノメートル級(ナノは10億分の1)の回路形成に対応できる。2027年にも次世代装置に切り替わることを見据え、新たなフォトレジストを製品化し採用につなげる。次世代装置向けフォトレジストの世界シェアで30%の獲得を目指す。

次世代EUV露光装置は微細な回路パターンを描くため、光の利用効率が高い高NA(開口数)の技術を採用する。フォトレジストも微細化に対応できる性能が要求されている。

住友化学はフォトレジストを有機の低分子構造とすることで、より微細な回路形成にも対応できるようにする。金属材料を用いたフォトレジストは微細化に強みがある一方、不純物が混入するリスクがあるため、金属を使用しないフォトレジストを製品化する。

同社のEUV露光装置向けフォトレジストのシェアは10%程度とされる。次世代装置に対応した新製品を開発し、次世代装置に置き換わる27年度以降のタイミングで受注の獲得につなげ、シェアの拡大を図る考えだ。

同社は半導体関連を成長ドライバーに位置付け、中長期的には半導体の後工程向け材料にも力を入れる方針。すでに積層向けグルー(のり)の除去クリーナーで採用実績があるほか、放熱シート向け材料の開発なども想定する。30年度には半導体関連の売上高を23年度の1000億円強から3000億円弱に引き上げる。


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日刊工業新聞 2024年06月25日

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