「ドクターイエロー」引退へ…JR東海・西が発表、車両老朽化で
JR東海とJR西日本は13日、電気設備や軌道設備を定期的に検測する車両「新幹線電気軌道総合試験車」(通称「ドクターイエロー」)による検測走行を終了すると発表した。車両の老朽化が理由。JR東海が所有するT4編成は2025年1月、JR西が所有するT5編成は27年以降をめどに引退する。
ドクターイエローが担っていた検測機能は、JR東海が27年に新幹線車両「N700S」に導入する営業車検測機能が代替する予定だ。
現在は約10日に1回の頻度で、JR東海が所有するT4編成、JR西が所有するT5編成が交互に東海道・山陽新幹線を走行。電気設備や軌道設備などの状態を確認している。
T4編成は01年、T5編成は05年から運用されている。引退に際しては、車両基地での撮影会や体験乗車イベントなどを開催する予定だ。
日刊工業新聞 2024年6月13日