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帝人フロンティアが開発、「極細中空8フィン紡績糸」の機能

帝人フロンティアが開発、「極細中空8フィン紡績糸」の機能

「オクタ sf」混紡糸の断面

帝人フロンティア(大阪市北区、平田恭成社長)は6日、極細中空8フィン断面の紡績糸「オクタ sf」を開発し、2025年秋冬シーズン向けに展開すると発表した。膨らみのある柔らかい風合いや着用時の快適性、機能性を備えた。国内外のスポーツ・アウトドアなど向けに売り込む。25年度に10万メートル、28年度には50万メートルの販売を目指す。

特殊形状糸の「オクタ」は穴の空いた中空糸に8本の突起を放射線状に配列した構造で、通気性やかさ高軽量性、吸水性が特徴。紡糸・延伸技術を使って中空8フィン断面の極細原綿を開発し、独自の紡績技術を使って紡績糸にした。

紡績糸にしたことで、ソフトな風合いと肌触りのよい着用快適性に優れる。他の繊維との混紡がしやすいため、さまざまな素材展開も可能にした。

日刊工業新聞 2024年06月07日

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