トヨタ紡織が技術応用…短時間で仮眠に誘導する「リラックス空間」の仕組み
トヨタ紡織は自動車のシートや車室空間の開発で培った技術を生かしたリラックス空間「QUALIA POD(クオリアポッド)」を開発した。3―28日に成田国際空港内のラウンジで実証実験を行う。MaaS(乗り物のサービス化)社会を想定した車室空間コンセプト「MX221」のシートをモビリティー以外で初めて展開した。
同空港第1ターミナル4階の「ナリタプレミアラウンジ」内に設置した。MX221の最上級グレード「MX Prime」のシートの機能を搭載。揺りかごのようにシートが揺れて短時間で仮眠に誘導する。音響やリラックスできる香りを発する機能も備えた。
公共スペースでの設置を想定し、プライバシーに配慮した個室型とした。(名古屋)
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日刊工業新聞 2024年06月03日