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高速道路サービスエリアに「円筒形太陽電池」、電通大とNEXCO東日本が連携

高速道路サービスエリアに「円筒形太陽電池」、電通大とNEXCO東日本が連携

電気通信大学・田野学長(左)とNEXCO東日本・由木代表取締役社長(電気通信大学提供)

電気通信大学と東日本高速道路(NEXCO東日本)は産学連携の包括協定を結んだ。持続可能な高速道路の実現や人材育成に取り組む。まず高速道路空間での円筒形太陽電池の共同研究と、画像処理や事業への人工知能(AI)導入をテーマとしたリスキリング(学び直し)プログラムを始める。

NEXCO東日本は頻発・激甚化する自然災害や脱炭素社会への対応、デジタル技術の活用などの課題を抱える。そのため電通大の通信、AI、ロボット、計測、光などの知見を生かした産学連携を進める。

円筒形太陽電池はフィルム型太陽電池を蛍光灯管のように丸めて並べて発電するシステム。円筒のため全方向から集光でき、軽量で耐風・耐積雪性がある。これを冬期の気象環境が厳しい地域のサービスエリアや電気室の上屋などに設置し、実証試験でデータ取得に取り組む。

リスキリングは同社の現場課題や各種データを共有し、講義と議論を組み合わせて設計する。画像処理では機械学習と連携させ、道路・交通状況を高精度に把握・分析する技術の実現性に注目する。また執行部と開発現場の間でギャップが生じやすい、AIの事業導入のメリット・デメリットも取り上げる。

日刊工業新聞 2024年5月16日

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