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「デジタルドライブユニット」10年ぶり新開発…キヤノン、ズームレンズ旗艦モデル投入

「デジタルドライブユニット」10年ぶり新開発…キヤノン、ズームレンズ旗艦モデル投入

幅広い焦点距離での撮影が可能な「CJ27e×7・3B IASE T」

キヤノンは4K放送用カメラに対応したポータブルズームレンズ「CJ27e×7・3B IASE T」を8月下旬に発売する。7・3ミリから197ミリメートルの焦点距離を確保し、27倍のズームを実現した。報道現場やスポーツ中継、監視用途、さらにスタジオのような室内でも使える。幅広い焦点距離を持つため複数のレンズを持ち運ぶ必要性がなくなり、利便性を高めた。想定価格は消費税抜きで420万円前後。

ポータブルズームレンズのフラッグシップ(旗艦)モデルの位置付け。レンズの表面を薄い膜で覆うコーティング技術などにより、レンズ面で複雑に反射を繰り返した光が画像として写る「ゴースト」や画像の一部や全体が白っぽくなる「フレア」を抑制した。

また、独自の光学設計技術により、ズーム全域で画面の中心から周辺までの歪みを抑えた。さらに、ズームやフォーカス、絞りなどを操作する「デジタルドライブユニット」を約10年ぶりに新開発した。ボタンの配置やグリップの位置などを工夫し、カメラを構えた際の疲労感の軽減につなげた。

製品の重さは約2・1キログラム。大きさは幅約169・9ミリ×長さ約229ミリ×高さ約117・2ミリメートル。


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日刊工業新聞 2024年04月16日

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