点検作業16人以上→2人に削減、「球体ドローン」で超音波測定サービスの効果
ブルーイノベーションは球体飛行ロボット(ドローン)を活用し、構造物などの厚さを遠隔で測定するサービスを5月7日に提供開始する。プラントやインフラ施設のほか、自動車や航空機の工場、船舶ドックなど従来は足場や特殊機材を要していた点検対象について、超音波を使って低コスト・高効率な厚さ測定を実現する。価格と販売目標は非公表。
新サービスは、同社製球体ドローン「ELIOS3」に、超音波を発信するプローブヘッドなどの専用デバイスを取り付けて超音波で測定する。プローブヘッドからレーザーポインターが照射され、操縦者は照準を定めて対象物を測定可能。測定結果は即時に表示され、ドローンの飛行位置情報とセットで記録されるため飛行後の解析で位置を特定できる。
船舶のバラストタンクの厚さ測定実験では、足場設置が不要となったことで作業時間を1万5000時間短縮でき、16人以上で行っていた点検作業を2人に削減できたという。
日刊工業新聞 2024年4月11日