執行役にインターポール出身の中谷昇氏、NECがサイバー対策事業拡大へ
NECはサイバーセキュリティー事業の拡大に向けて体制を強化する。インターポール(ICPO、国際刑事警察機構)で活躍した中谷昇氏(55)を5月1日付でNECの執行役エグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)兼最高セキュリティー責任者(CSO)として迎え入れる。同日付で、中谷氏はNECグループのセキュリティー事業の中核を担うNECセキュリティ(東京都港区)社長に就任する。
中谷氏はICPO事務総局のIT局長兼最高情報セキュリティ責任者(CISO)を経て、2012年にサイバー犯罪対策の国際拠点である「インターポール・グローバル・コンプレックス・フォー・イノベーション」(シンガポール)の初代総局長に就任し、サイバー犯罪対策をグローバルで指揮した。19年に警察庁を退官して以降は、官民双方で活躍してきた。
NECは政府機関や重要インフラ、企業などのサイバー攻撃対策に力を入れている。
日刊工業新聞 2024年04月04日