自律運転で掘削実証、日立建機がショベル向け汎用インターフェース
日立建機は25日、前田建設工業およびイクシス(川崎市幸区)と共同で、施工会社のシステムと油圧ショベルを接続する汎用インターフェースを構築したと発表した。前田建設のICI総合センター(茨城県取手市)で2023年11月から油圧ショベルが自律運転で掘削作業を行う共同実験(写真)を行い、有効性を確認した。
自律型建設機械の普及には、施工会社のシステムと建機の接続とともに、施工会社を問わず接続できるインターフェースが必要。今後、インターフェースの改良とともに自律型建機の開発を目指す。
日立建機は20年8月に、自律型建機向けシステムプラットフォーム(基盤)「ZCORE(ズィーコア)」を開発した。建機やセンシングシステムで収集した情報に基づき、建機の制御や人への注意喚起を行い、高生産性の施工を目指す。
日立建機は今回の実験で得た知見を元に、他のゼネコンの自動施工管理システムとの接続研究を加速し、自律型建機の開発と合わせて普及につなげる。
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日刊工業新聞 2024年03月26日