独ラミー買収、三菱鉛筆社長が語った展望
三菱鉛筆の数原滋彦社長は25日、日刊工業新聞社などの取材に応じ、15日に手続きが完了した独ラミー(バーデン・ヴュルテンベルク)の買収について「2036年度の海外筆記具事業の売上高目標700億円はオーガニック(自社単独)の計画。ラミー買収で700億円から上に行くようにしたい」とした。
足元の業績への寄与額は精査中とした上で、ラミーの23年度売上高約8000万ユーロ(約130億円)のうち「4分の3くらいは入ってくるだろう」と説明。24年度4―6月期から貢献するという。
一方、ラミーの技術を「リスペクトしている」とし、両社の技術や人事交流を始める方針。デジタル商品での連携のほか、三菱鉛筆の人気ボールペン「ジェットストリーム」の技術をラミーに移植する考えだ。ラミー版ジェットストリームについては「インターネット掲示板で話題だ。ネットの皆さんだけでなく、当社もしっかりと考えている」と商品化に意欲をみせた。
日刊工業新聞 2024年03月26日