欧米で人気、ジャノメが国内投入「最上級コンピューターミシン」の特徴
最新機能で多彩な創作後押し
ジャノメは3月4日に最上級コンピューターミシンを国内市場に投入する。これに合わせて2月27日に、川崎市の商業施設内に構えるパイロットショップ「Bobinage Famille(ボビナージュ ファミーユ)溝口」で、代理店向けの製品説明会を開いた。国内におけるフラッグシップモデルに位置付け、日本製ならではの機能性の高さなどを訴求し、キルト愛好家らの需要を取り込む。
3月4日の「ミシンの日」に合わせて最上級コンピューターミシン「Horizon Memory Craft 9480 QC PROFESSIONAL」を発売する。同機種は2023年に欧米などで投入済みで人気を博している。今回、日本語に対応するなど利便性を高めた上で、国内向けに発売する。
ミシンユーザーからニーズが高いという日本製が特徴。東京工場(東京都八王子市)で生産する。国家資格である技能検定制度「1級縫製機械整備技能士」の資格を持つ社員の中でも経験豊富な職人が1台ずつ組み立てから検査まで担当する。
多彩な創作活動を支援するため、さまざまな最新機能も搭載する。布の動きをセンサーで読み取り、設定したステッチの粗さに対して縫い速度を自動調整する機能や、定規を利用したキルティングができる「ルーラーワークモード」などを備える。幅広い支援機能を通じて、本格的にミシンを利用したい層も取り込む。
価格は消費税込みで63万8000円。大きさは幅535ミリ×奥行き243ミリ×高さ326ミリメートル。
ジャノメの小林裕幸常務執行役員は「メード・イン・ジャパンの技術力や付加価値を訴求したい」とする。
日刊工業新聞 2024年02月28日