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「星新一賞」の一次審査を通過したAI小説家の実力は?

「作家ですのよ」報告会。まずはアシスタントから
「星新一賞」の一次審査を通過したAI小説家の実力は?

報告会の様子


ゲーム分野では応用が始まる


 今回の小説AIは脇役の台詞やゲームのノンプレーヤーキャラクター(NPC)の対話など、メインとなる世界観やストーリーは人間が作成する場合に有能なアシスタントになりえる。メインのストーリーや設定を基に、傍流の物語は幸運や災難、登場人物の立場、イベントなどを組み合わせれば、たくさんのパターンを自動生成できる。

 村人Aたちの物語を大量に書くのは作家にとっても辛い作業だ。ただ物語を持つキャラクターの人口が増えれば、それだけ世界に厚みが付く。松原教授は「ゲーム分野では応用が始まっている。自由度が大き過ぎず、現在のAIで対応できる」という。

作家と読者の満足度を上げることが可能に


 今後、世界観生成AIやストーリー生成AIや文章生成AIを組み合わせて小説家AIを完成させる。この過程は人間の創作活動がモジュール化されて一つ一つAI化されているとも言える。

 だが作家の長谷敏司さんは「現在の作家は家内制手工業。職人の世界なのに大衆受けを狙って売れる作品を書く必要もある。AI化が進むと作品を読者一人一人に向けて調整するなど、本当の意味で作家と読者の満足度を上げることができるのではないか」と期待する。
(文=小寺貴之)

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明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
本というパッケージになった小説を買うとなると、どうしても作者の名前や顔がイメージされないと購買に結び付きにくいだろう。それよりも文中にあるゲーム、あるいはテレビのドラマの脚本とかは意外にいけるのではないか。最近「月9」の視聴率が悪いフジテレビさん、どうですか。

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