プラスチック使用量85%削減、寺岡精工が純正紙トレー投入
寺岡精工(東京都大田区、山本宏輔社長)は、スーパーマーケットなどの小売店での精肉や総菜の店内パック包装に対応した純正紙トレーを発売した。従来の発泡トレーへのオーバーラップ包装から同紙トレーへのトップシール包装への切り替えにより、プラスチック使用量を85%削減できる。
新発売の「寺岡純正紙トレー=写真」は、同社の卓上型トップシール包装機専用。表面のみをフィルムコーティングした1枚の紙を折りたたんでトレーの形にすることで、プラスチック使用量を一般的な発泡トレーの約2%に抑えた。
内面への防水処理に加え、トップシール包装時にフィルムを溶着するトレーの縁の段差を特殊な形状にすることで密封性を高め、内容物の液漏れを防ぐ。
トップシール包装は、フィルムをトレーの上縁部分に熱溶着で貼り付ける包装形態。トレー底面まで全体を包み込む従来のオーバーラップ包装と比べ、プラスチックフィルムの使用面積を約75%できるという。
日刊工業新聞 2024年01月04日