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1台で掘削・切断できる…オカダアイヨンが投入、小型バケット「勝機ある」

オカダアイヨンは、取り付けショベルクラス6―9トンの林業機械向けアタッチメントを発売した。2021年の発売以来23年9月末までに275台を販売している「ハイブリッドバケット」シリーズの小型モデルで、狭い林道にも対応できる。製品群の拡充で、同シリーズの月間販売で現在比約5割増の30台ベースを目指す。

新製品の「OHB-60=写真」は全長1730ミリメートルで、グラブアーム幅が525ミリメートル、最大開口幅は745ミリメートル。質量810キログラム。機能性の高さに加えて、スムーズな操作性や重量バランスも併せ持つ。

ハイブリッドバケットは、掘削用バケットに木材を把持するグラップルアームを加えて切断刃を搭載。樹木の伐倒や切断木の運搬、掘削など多くの作業が1台で可能。林業従事者が減少している中、同社では作業の効率化や省人化が図れる製品ニーズは高いとみている。

農林水産省は森林整備の促進を目的に、24年度から森林環境譲与税を導入する。加えて33年までにスギ人工林の約2割削減を目標とし、伐採・植換えの推進を訴える。オカダアイヨンの前西信男専務は「森林管理の強化を背景に林業が注目を集めており、勝機がある」と捉える。

日刊工業新聞 2023年12月04日

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